ツヤナシオオイタチシダ(オシダ科オシダ属)
      艶無大鼬羊歯Dryopteris hikonensis

(特徴と分布)キンキイタチシダの種内異変型。常緑性。根茎は短く斜上。葉柄は褐色、下部で暗褐色、基部に線状披針形、黒色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は三角状卵形の2回〜3回羽状複葉、光沢のない黄緑色の柔らかい紙質で、先端はなだらかに細くなる。最下羽片の後側第一小羽片は第二小羽片に比べ大きく、裂片の縁は反曲し、先端は鋸歯縁で、羽軸裏に鱗片基部が扁平のものが多い。胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。包膜は灰白色で、辺縁は細かい波状縁。里山から低山の林縁で普通に見られる。
(撮影・2009年6月15日・石仏)


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