トガリバイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 尖葉犬蕨
         Athyrium iseanum var.angustisectum

(特徴) 夏緑性。ホソバイヌワラビによく似ており、ホソバイヌワラビと比較して裂片は幅狭く切れ込み、鋭尖頭で、間隔が広くつく形。根茎は直立。葉柄はわら色〜薄紫色、基部鱗片は狭披針形、褐色。葉身は三角状楕円形、2回羽状複葉〜3回羽状深裂、黄緑色〜濃緑色の柔らかい草質。中軸、羽軸は緑色で、羽軸背面に細毛が僅かに生えるものから密生するものまで変化がある。羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起があり、小羽軸上に刺状の長い毛が生える。羽片には短い柄がつき、小羽片は鈍頭〜鋭頭で前側の耳垂は大きい。胞子嚢群は中肋近くにつき、包膜は長楕円形、鉤形、馬蹄形が混じる。山地のやや湿った山地の林床で稀に見られる。
(撮影・2007年7月19日、阿弥陀山)


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