タチシノブ(イノモトソウ科タチシノブ属)  立忍
          Onychium japonicum

(特徴) 常緑性。根茎は細く、地中を長く這う。葉柄はわら色、下部で紫褐色、基部に披針形、茶褐色の鱗片がつく。葉身は卵状披針形の3〜4回羽状深裂、緑色の硬い草質で、裂片は細長く、鋭尖頭。葉はやや2形で、栄養葉は小型で切れ込みは浅く、葉質も柔らかい。胞子嚢群は長楕円形で、裂片先につく。直立する葉がシノブの形状に似ていることが名の由来。シノブに似るが、シノブの根茎は岩上や樹木の上を這って見えるのに対し、タチシノブの根茎は地中を這って見えないことで見分けられる。山麓から山地までの広い範囲で普通に見られる。
(撮影・1997年8月17日、西端)


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