タニサキモリイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 谷防人犬蕨
                      Athyrium×awatae

(特徴と分布)常緑性。タニサイヌワラビ×サキモリイヌワラビの雑種と推定される。外見はタニイヌワラビに似る。根茎は斜上。葉柄は紅紫色、基部鱗片は披針形、黒色〜黒褐色。葉身は卵状広披針形の2回羽状複葉、緑色〜鮮緑色のやや厚い草質。中軸や羽軸は紅紫色で、羽軸背面に毛は生えない。羽片にはやや長い柄がつき、小羽片は鈍頭〜鋭頭で前側の耳垂はやや大きく、所々で羽軸に重なる。胞子嚢群は中肋に接してつき、包膜は長楕円形が多く、鉤形が混ざる。山地の谷沿いでやや稀に見られる。
(撮影・2016年9月30日)


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