タニイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 谷犬蕨
         Athyrium otophorum (Miq.) Koidz.

(特徴)常緑性。根茎は斜上。葉柄はわら色〜紅紫色、下部で暗褐色、基部鱗片は狭披針形〜披針形、茶褐色〜黒褐色。葉身は卵状長楕円形の2回羽状複葉、緑色〜鮮緑色のやや厚い草質。中軸や羽軸は紅紫色で、羽軸背面は無毛。羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起がある。羽片と小羽片は無柄、小羽片は他のイヌワラビ類より小さく込み合ってつき、鋭頭で前側に先が尖がった耳垂ができる。胞子嚢群は中肋に接してつき、包膜は長楕円形、鉤形が混ざる。低山の沢沿いや林床でやや稀に見られる。
(撮影・2017年11月9日、永楽奥池)


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