シチトウハナワラビ(ハナヤスリ科ハナワラビ属)七島花蕨
      Botrychium atrovirens

(特徴)冬緑性。根茎は短く直立し、共通柄(担葉体)はフユノハナワラビよりは長い。栄養葉の柄は長く、基部の少し上で胞子葉を分岐する。栄養葉は五角形の3回羽状複葉、光沢のある緑色の厚い草質で、最下羽片1対目が大きいため三叉に分かれたような3出葉状に見える。小羽片は重ならず、披針形で鋭頭、辺縁は鋭鋸歯縁。葉柄や羽軸に長い毛が生える。胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は2回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後も残る。山地のやや湿気た林床で稀に見られる。
(撮影・2015年8月24日、小深)


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