シシガシラ(シシガシラ科シシガシラ属)  獅子頭
       Blechnum niponicum

(特徴) 常緑性。根茎は太く、短く斜上。葉柄基部の鱗片は線形の赤褐色〜暗褐色。葉は2形。栄養葉の葉身は披針形の単羽状深裂、緑色の厚い草質で、やや鎌状の羽片が30対ほど基部までつき、葉柄が短い。羽片基部は中軸に流れ、羽軸表面に溝ができ、裏面でわずかに隆起する。胞子葉の葉身は狭披針形の単羽状複葉、緑色後に暗緑の厚い草質で、幅が狭い羽片がまばらについて立ち上がり、羽軸沿いに胞子嚢群を長くつける。鱗片のついた様子を獅子の頭に見立てたことが名の由来と言われるが、羽片の集まった様子の方が分かりやすい。山麓から山地の林縁で普通に見られる。
葉先が不規則に切れ込んだ獅子葉のものもある(二段目右端の画像)。
(撮影・2014年6月21日、岩湧山)


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