シケチシダ(メシダ科メシダ属)  湿気地羊歯
      Athyrium decurrentialatumi

(特徴)夏緑性。根茎は這う。葉柄はやや紫紅色を帯びて淡褐色の鱗片がまばらにつき、基部鱗片は広披針形、褐色。葉身は楕円形の2回羽状中裂〜2回羽状複葉、やや光沢のある緑色〜暗緑色の草質。下部の羽片の裂片は上下でほぼ互生、無柄。切れ込みの深い小羽片は羽状に中裂することもあり、羽軸に流れて翼をつける。中軸と羽片の分岐点は茶色に色づき肉刺状の突起がある。羽軸背面は無毛。胞子嚢群は細楕円形で、中肋と辺縁の中間かやや中肋寄りにつき、包膜はない。葉の各軸に毛が生えるものにタカオシケチシダの名がついている。低山から山地の陰湿な林縁、林床で普通に見られる。
(撮影・2019年5月16日 九鬼)


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