サジラン(ウラボシ科サジラン属)  匙蘭
      Loxogramme duclouxii Christ

(特徴) 常緑性。根茎は長く這い、葉はややまばらに出る。葉柄は緑色で短く、下部で光沢のある黒褐色となり、基部に卵状披針形の褐色〜暗褐色の鱗片がつく。葉身は倒披針形の単葉で鋭尖頭、光沢のある緑色〜深緑色のやや厚い革質で、基部はしだいに狭くなって葉柄に流れる。中肋は表面で隆起し、裏面で目立たない。葉脈は外から見えないが、遊離小脈のある網状脈。胞子嚢群は線形で葉身の上部に長く傾いてつく。葉の形を匙(さじ)に見立てたのが名の由来。山地の沢沿いや林床の岩上、樹幹で稀に見られる。
(撮影・2017年3日1日、岩湧山)


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