オオサトメシダ(メシダ科メシダ属) 大里雌羊歯
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(特徴)夏緑性。サトメシダ×ヤマイヌワラビの雑種と推定される。葉柄は緑色〜わら色、基部鱗片は披針形、褐色〜茶褐色。葉身は全体に大型で3回羽状深裂〜3回羽状複葉、緑色の草質。ヤマイヌワラビ似のものからサトメシダ似のものまであり、外見からの同定が困難なものが多く、胞子が不揃いであるかを確認する必要がある。羽片は無柄か短い柄がつき、小羽片は鋭頭で前側の耳垂は発達せず、羽軸背面に毛は生えない。包膜は長楕円形、鉤形で、辺縁は細裂〜波縁まで変化が多い。小羽軸上に刺状の短い毛が生えるものもある。オオサトメシダの中に羽軸背面に毛が密生するものは、サトメシダ×トガグシイヌワラビの雑種と推定される。山地の向陽の湿地から林床まで広い範囲で稀に見られる。 (撮影・1997年9月13日、千石谷) |