オオクジャクシダ(オシダ科オシダ属)  大孔雀羊歯
      Dryopteris dickinsii (Fr.et.Sav.) C.Chr.

(特徴) 常緑性。根茎は直立。葉柄基部に線状披針形、光沢のある褐色〜赤褐色の鱗片が密生し、中軸では線形、褐色の鱗片がまばらにつく。葉身は長楕円状倒披針形の単羽状複葉、やや光沢のある黄緑色〜緑色のやや厚い紙質。羽片は15〜30対の無柄または有柄で、下部では短くなる。葉脈の表面は著しくくぼんで溝ができる。胞子嚢群は辺縁寄りに散在する。包膜は円腎形。イワヘゴに似るが、胞子嚢群が側羽片の辺縁寄りにつくことで区別できる。山地の陰湿な林床や沢沿いで稀に見られる。
(撮影・2017年8月2日、ガンドガコバ林道)


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