オオホソバシケシダ(メシダ科シケシダ属)
  大細葉湿気羊歯  Deparia conilii × japonica

(特徴) 夏緑性。シケシダ×ホソバシケシダの雑種と推定される。根茎は長く這う。葉柄はわら色、下部では黒くなり、基部鱗片は長楕円形、褐色〜暗褐色。葉身は披針形〜三角状披針形など多形の単羽状複葉、淡緑色〜緑色の薄い草質でホソバシケシダよりも大きく、シケシダの細いタイプと似る。羽片先端は鈍頭〜(鋭頭)、最下羽片が長くなるものもあり、葉柄から中軸まで鱗片や毛が多く生える。葉は二形で、胞子嚢群をつける葉の葉柄は長くなる。胞子嚢群は狭長楕円形で中肋と辺縁の中間〜中肋寄りにつく。包膜は胞子嚢群を包み込み無毛、稀に有毛で辺縁は裂ける。人里〜山地までの林床、林縁で稀に見られる。
(撮影・2015年7月11日、大住谷林道)


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