オオハナワラビ(ハナヤスリ科ハナワラビ属)  大花蕨
       Botrychium japonicum

(特徴) 冬緑性。根茎は短く直立し、共通柄(担葉体)は短い。栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐する。栄養葉は五角形の3回羽状複葉、緑色の厚い草質で、最下羽片1対目が大きいため三叉に分かれたような3出葉状に見える。小羽片は重ならず、広披針形で鋭頭、辺縁は鋭鋸歯縁。葉柄や羽軸に長い毛がまばらに生える。胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は2回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後も残る。山麓から山地のやや湿気た林床までやや稀に見られる。
(撮影・2000年9月7日、滝畑)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ