オオバミヤマノコギリシダ×ミヤマノコギリシダ
   (メシダ科ノコギリシダ属)
     Diplazium hayatamae×D. mettenianum

(特徴と分布) 常緑性。オオバミヤマノコギリシダとミヤマノコギリシダの雑種と推定される。根茎は長く這い葉柄は斜上する。葉柄〜中軸はわら色〜緑色、基部鱗片は線状披針形、褐色〜茶褐色。葉身は狭卵形−狭三角形の単羽状複葉〜2回羽状中裂、光沢のある濃緑色で硬い紙質。側羽片は10対前後、下部では長い柄がつき、上部に向けてしだいに小さくなって尾状に延びる。羽片基部は心形。胞子嚢群は線形で中肋寄りに傾いてつく。オオバミヤマノコギリシダに似て大型で、葉柄は立ち上がり、中軸裏や羽軸裏に細かな毛が生える。低山の林床で稀に見られる。
(撮影・2016年6月1日、持尾)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ