オニヤブソテツ(オシダ科ヤブソテツ属)  鬼藪蘇鉄
        Cyrtomium falcatum subsp.falcatum

(特徴) 常緑性。根茎は直立。葉柄基部に卵状、褐色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は広披針形の単羽状複葉、光沢のある濃緑色のやや厚みのある革質で、頂羽片がある。側羽片は卵状長楕円形の鎌状で8〜15対つき、基部は円形で耳片が突起はなく、辺縁は全縁で多少波打って短柄がつき、先端は尾状にのびて辺縁は全縁。胞子嚢群は円形で羽片全面に散在し、包膜は灰白色で中心部は黒色。庭などによく植えられる。羽片が細長く、基部が広いくさび形となるものにナガバヤブソテツの名がついている。平地から山地までの広い範囲の林床、林縁でやや稀に見られ、海岸部では普通。
(撮影・2008年11月24日、多奈川)


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