ノコギリシダ(メシダ科ノコギリシダ属)  鋸羊歯
         Diplazium wichurae var. wichurae

(特徴)常緑性。根茎は長く這う。葉柄は緑色〜暗紫色、基部鱗片は広披針形、褐色。葉身は披針形の単羽状複葉、光沢のある濃緑色で革質。側羽片は10〜20対、下部では有柄で上部に向けてしだいに小さくなり、頂羽片はない。側羽片の辺縁は鋭鋸歯状で、後部はくさび形、前部基部に耳片がつき、葉脈部分はくぼむ。胞子嚢群は線形で中肋寄りにつく。側羽片の形と辺縁の鋭鋸歯を鋸に見たてたことが名の由来。山地の陰湿な斜面、林床でやや稀に見られる。
(撮影・1997年10月19日、中津原)


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