ナツノハナワラビ(ハナヤスリ科ハナワラビ属) 夏の花蕨
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(特徴) 夏緑性。根茎は短く直立し、共通柄(担葉体)は長い。栄養葉の柄はなく、最下羽片基部で胞子葉を分岐する。栄養葉は広五角形の3回〜4回羽状複葉、黄緑色〜鮮緑色の薄い柔らかな草質で、最下羽片1対目が大きいため三叉に分かれたような3出葉状に見え、羽片基部はあまり狭くならない。小羽片は重ならず、基部は有柄で羽軸に狭い翼ができ、長楕円形で鋭尖頭、辺縁は鋸歯縁。裏面の中肋上に毛が生える。胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は3回〜4回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後に枯れる。山地の陰湿な林床、林縁で稀に見られる。 (撮影・2013年6月22日、弘川) |