ナガサキシダ(オシダ科オシダ属)  長崎羊歯
          Dryopteris sieboldii

(特徴) 常緑性。根茎は短く斜上。葉柄はわら色、基部に披針形、褐色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は広卵形の単羽状複葉、やや光沢のある深緑色のやや厚い革質。側羽片は2〜6対で、基部は丸形から切形、下部でははっきりとした柄があり、胞子嚢群のつく葉は細くなる。頂側片は側羽片とほぼ同じ大きさになる。裏面に細かい鱗片がまばらにつき、側脈は分岐して平行に並び、辺縁に達しない。胞子嚢群は羽片の全面につき、包膜は円腎形。一見イワガネゼンマイなどに似るが、側羽片は単羽状で、包膜が腎形であることから見分けられる。別名:オオミツデ。山地の斜面で稀に見られる。
(撮影・2010年12月23日、根来谷)


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