ムサシシケシダ(メシダ科シケシダ属)  武蔵湿気羊歯
  Deparia × musashiensis (H.Ohba) Serizawa

(特徴) 夏緑性。セイタカシケシダ×シケシダの雑種と推定される。根茎は長く這う。葉柄はわら色、基部鱗片は卵状披針形〜披針形、淡褐色。葉身はセイタカシケシダ似とシケシダ似のものがあり、卵状広披針形〜三角状広披針形の単羽状複葉、光沢のない黄緑色のやや厚みのある草質で中〜大型。上部羽片はシケシダに似て斜上し、羽片先端は鋭頭、裏表とも毛が多いものから殆どないものまで幅がある。葉はやや二形で、胞子嚢群をつける葉の葉柄は長くなる。胞子嚢群は狭長楕円形で中肋と辺縁の中間につく。包膜は胞子嚢群を包み込み、毛が生える。山麓から山地の林縁でやや稀に見られる。
(撮影・2006年9月28日、堀河谷)


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