ムクゲナチシケシダ(メシダ科オオシケシダ属)
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(特徴) 夏緑性。ムクゲシケシダ×ナチシケシダの雑種と推定される。根茎は長く這う。葉柄はわら色で中軸にかけて密に鱗片をつけ、基部鱗片は披針形、淡褐色。葉身は卵状披針形の単羽状複葉、光沢のない濃緑色の厚みのある草質で小〜中型。羽片先端は鋭頭、裏表ともに毛が多い。葉は二形で、胞子嚢群をつける葉の葉柄は長くなる。胞子嚢群は長楕円形で中肋寄りにつく。包膜は胞子嚢群を包み込まず扁平、辺縁は細裂し、有毛。よく似たホソバムクゲシケシダとの見分けは難しく、上部羽片の先端が鋭頭、葉の色、包膜が扁平である点で見分けている。山地の林床で稀に見られる。 (撮影・2014年9月17日、大谷林道) |