ミヤマオクマワラビ(オシダ科オシダ属)深山雄熊蕨
          Dryopteris × pseudo-polylepis

(特徴)常緑性。オクマワラビ×ミヤマクマワラビの雑種と推定され、外見は細いオクマワラビに似る。根茎は太く直立。葉柄基部に広披針形、やや光沢のある褐色〜黒褐色の鱗片が密生し、中軸では狭披針形、中心部が黒褐色、縁が褐色のツートン色の鱗片がつく。葉身は倒披針形の2回羽状深裂、光沢のない緑色〜濃緑色の硬草質で、下部の羽片は余り短くならず、最下羽片は下を向く。小羽片は隣同士重なり合う。葉脈の表面はくぼんで溝ができ、小脈は単生で、稀に二叉が混ざる。胞子嚢群は葉身の先端部だけにつき、辺縁寄りに並ぶ。山地の林床で極稀に見られる。
(撮影・2017年9月4日、青崩北尾根)


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