ミヤマイタチシダ(オシダ科オシダ属)  深山鼬羊歯
       Dryopteris sabaei (Fr.et.Sav.) C.Chr.

(特徴) 常緑性であるが、大阪では冬に枯れる葉が多い。根茎は斜上。葉柄は褐色、下部で暗褐色、基部に広卵形、褐色〜濃褐色の鱗片がつく。葉身は卵状広披針形の2回羽状複葉〜3回羽状深裂、やや光沢のある鮮緑色のやわらかい紙質で、胞子嚢群をつける葉身の羽片は間隔をあけてつく。最下羽片の後側第一小羽片は大きく短い柄がつき、小羽片先端の辺縁に刺状の鋸歯がある。羽軸裏に基部が扁平の鱗片がまばらにつき、葉脈は表面でくぼみ溝になる。胞子嚢群は小羽片の中肋寄りに、葉身の上部だけにつき、その羽片はやや縮み、熟成後は枯れて欠落する。山地の林縁、林床でやや稀に見られる。
(撮影・1996年9月23日、金剛山)


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