ミヤコカナワラビ(オシダ科カナワラビ属) 都鉄蕨
           Arachniodes kiotensis

(特徴と分布)常緑性。ホソバカナワラビ×不明種の雑種と推定され、外見上はホソコバカナワラビに似る。根茎は長く這う。葉柄はわら色、基部に線状披針形、褐色の鱗片がつく。葉身は卵状広楕円形の3回羽状複葉〜4回羽状深裂、やや光沢のある濃緑色の硬い紙質で、先端の羽片は急に短くなって頂羽片となるが、ホソバカナワラビより長くはない。最下位の後側の第1小羽片は著しく伸び、第2小羽片と前側第1小羽片も長くなることが多い。胞子をつける葉の羽片は細くなり、胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間かやや辺縁寄りにつき、包膜は円腎形で全縁。山地のやや乾いた林縁で群生する。
(撮影・2010年10月7日 滝の池)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)
シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ