メヤブソテツ(オシダ科ヤブソテツ属)  雌藪蘇鉄
       Cyrtomium caryotideum

(特徴) 常緑性。根茎は直立。葉柄基部に卵状長楕円形、暗褐色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は楕円形の単羽状複葉、やや光沢のある黄緑色〜緑色の硬い紙質で、大きな頂羽片がある。側羽片は卵形〜卵状楕円形の鎌状で2〜6対つき、基部は円形で前側または両側に耳状突起をつける。辺縁は鋭い細鋸歯縁で短柄がつき、先端は尾状にのびて辺縁には鋭い鋸歯がある。胞子嚢群は円形で羽片全面に散在し、包膜は灰白色か中心部が暗褐色で辺縁は不規則な鋸歯縁となる。石灰岩地で見られるが、石灰岩のない大阪ではコンクリート擁壁で稀に見られる。
(撮影・2018年3月3日、滝畑)


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