ナガバヤブソテツモドキ(オシダ科ヤブソテツ属)
 長葉藪蘇鉄擬 Cyrtomium devexiscapulae × C. laetevirens

(特徴) 常緑性。根茎は直立。テリハヤブソテツ×ナガバヤブソテツの雑種と推定され、これまでクマモトヤブソテツと言われていたもの。葉柄基部に長楕円状披針形、茶色の鱗片がつく。葉身は広披針形の単羽状複葉、やや光沢のある緑色のやや厚みのある革質で頂羽片がある。側羽片は長楕円形〜広楕円形の鎌状で15対前後つき、下部の基部は円形〜切形で耳片はなく、上部の基部は切形となり、辺縁には細鋸歯が多く短柄がつく。側羽片先はのびて辺縁は全縁か僅かに鋸歯がある。胞子嚢群は円形で羽片全面に散在し、包膜は灰白色で中心部が少し黒色になることもある。低山の林床、林縁で稀に見られる。
(撮影・2011年3月9日、滝畑)


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