コシケシダ×ホソバシケシダ(ホソバナチシケシダ)
  (メシダ科シケシダ属) L. petersenii var. grammitoides ×D. conilii

(特徴と分布)夏緑性。コシケシダ×ホソバシケシダの雑種と推定される。コシケシダやホソバシケシダに似て小型。根茎は短く這う。葉柄はわら色、基部鱗片は広披針形、淡褐色。葉身は狭長楕円状披針形の単羽状複葉、緑色の厚みのある柔らかい草質で小型。葉身の先端はしだいに狭くなり鋭尖頭。羽片の先端は鈍頭。中軸、羽軸、葉脈に毛が生える。葉は二形で、胞子嚢群は広楕円形で中肋寄りにつく。包膜は扁平で辺縁は細裂、稀に短い毛が生える。山地の林縁で極稀に見られる。
ナチシケシダの変異種のコシケシダであるので、本来ならばホソバナチシケシダとして扱うべきだが、コシケシダが群生する中で見出されたため、コシケシダ×ホソバシケシダとして扱う。
(撮影・2019年8月22日、槙尾山)


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