コバノヒノキシダ(チャセンシダ科チャセンシダ属) 小葉の檜羊歯
           Asplenium anogrammoides.

(特徴) 常緑性。根茎は短く斜上。葉柄は淡緑色、下部では黒褐色となり、基部に披針形、格子状の黒褐色の鱗片がつく。葉身は広披針形〜長楕円形の2〜3回羽状複葉、光沢のない鮮緑色〜白緑色の柔らかい紙質で、中軸、羽軸の表面(向軸側)の溝の中心部が隆起する。胞子嚢群は長楕円形で、やや裂片先近くにつく。向陽の石垣や山地の石上にしばしば群生する。アオガネシダに似るが中軸の溝の中心部が盛りあがり、羽軸の表面に溝がなく丸く盛り上がることで区別できる。またトキワトラノオにも似るが基部鱗片に毛がないことで区別できる。山麓から低山の擁壁でやや稀に見られる。
(撮影・2011年11月9日、喬原大川)


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