コバノハカタシダ(オシダ科カナワラビ属) 木葉の博多羊歯
   Arachniodes simplicior×A. sporadosora

(特徴) 常緑性。コバノカナワラビ×ハカタシダの雑種と推定され、外見上は切れ込みの深いハカタシダに似る。根茎は長く這う。葉柄はわら色、基部に線状披針形、褐色の鱗片がつく。葉身は卵状広楕円形の3回羽状複製〜4回羽状深裂、やや光沢のある濃緑色の硬い革質で、先端の羽片は急に短くなって頂羽片となり、羽片の柄は短い。最下位の後側の第1小羽片は著しく伸び、次の後側及び前側の小羽片も長く、しだいに短くなる。胞子をつける葉の羽片は細くなり、胞子嚢群は小羽片の中間につく。両親種が生える山地の林床で稀に見られる。
(撮影・2010年11月11日、葉室)


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