カタイノデモドキ(オシダ科イノデ属) 硬猪の手擬
           Polystichum × izuense Kurata

(特徴) 常緑性。根茎は短く斜上して塊状。カタイノデ×イノデモドキの雑種と推定されている。イノデモドキに似るが、葉柄基部に狭披針形〜広披針形、黒褐色の鱗片が混ざり、中軸では披針形、褐色の辺縁が不規則に切れこんだ鱗片が密生する。葉身は光沢のある深緑色の硬い草質で2回羽状複葉、先端は長く伸びる。胞子嚢群は小羽片のやや辺縁寄りにつく。中にはアイカタイノデと区別がつかない型が、またイノデモドキでも下部に黒褐色の鱗片が混ざる型があり、同定の難しい種である。両親種が生える山地の林床で稀に見られる。
(撮影・2011年10月27日、菖蒲谷)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ