カタイノデ(オシダ科イノデ属) 硬猪の手
      Polystichum makinoi (Tagawa) Tagawa

(特徴) 常緑性。根茎は短く直立して塊状。葉柄は葉身より短く、基部に披針形〜広披針形、中心部が黒褐色で縁に狭い淡褐色、光沢のある全縁の鱗片が密生し、乾燥すれば少し捻れる。中軸では狭披針形〜披針形、褐色、辺縁に小さい毛状の突起のある鱗片がつく。葉身は狭卵状長楕円形、2回羽状複葉、光沢のある深緑色の硬い紙質で、先端は急に狭まり尾状に鋭く伸び、全体に鋭く硬い感じがする。胞子嚢群は円形で小羽片の中肋と辺縁の中間に、葉身の先端部、羽片の先端部からつく。標本にすると葉表は黒ずむ。山地の林床でやや稀に見られる。
(撮影・2000年6月4日、根来谷)


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