カラクサイヌワラビ(メシダ科メシダ属)  唐草犬蕨
            Athyrium clivicola Tagawa

(特徴)夏緑性。根茎は斜上。葉柄はやや紅紫色を帯び、基部鱗片は線形、褐色〜黒褐色で辺縁は淡色になる。葉身は楕円形の2回羽状複葉、黄緑色〜鮮緑色の草質。上部の羽片は急に狭まり短い尾状になる。中軸や羽軸も紅紫色になることが多く、背面に毛は生えない。羽片にはやや長い柄がつき、小羽片は鈍頭で前側の耳垂は大きく、羽軸に重なる。羽軸背面の小羽軸との分岐周辺のみ短い毛が生えることがある。胞子嚢群は中肋寄りにつき、包膜は長楕円形。山地の林床、林縁でやや稀に見られる。別名:オオヒロハイヌワラビ。
(撮影・2005年6月19日、岩湧山)


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