イワオオイタチシダ(オシダ科オシダ属)岩大鼬羊歯
         Dryopteris subhikonensis  

(特徴と分布)常緑性。根茎は短く斜上。葉柄は褐色、下部で暗褐色、基部に線状披針形、黒色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は卵状楕円形の2回羽状複葉、やや光沢のある濃緑色の硬い紙質で、先端はやや急に細くなるがホコ状にならない。最下羽片の後側第一小羽片は大きく有柄で、小羽片先端の辺縁に小さい鋸歯があるか全縁、羽軸裏に鱗片基部が袋状のものがほとんどなく、扁平のものが多い。胞子嚢群は小型で、小羽片の中肋と辺縁の中間か、やや辺縁寄りにつき、包膜は灰白色で全縁と言われるが季節によっては確認できない。山地の谷川沿いの岩場や岩が露出した斜面で見られる。
(撮影・2017年8月2日・ガンドガコバ林道)


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