イワガネゼンマイ(イノモトソウ科イワガネゼンマイ属)
     岩ケ根薇    Coniogramme intermedia

(特徴) 常緑性。根茎は短く這う。葉柄はわら色〜緑色、基部に披針形、茶褐色の鱗片がつく。葉身はやや光沢のある濃緑色のやや厚い草質、卵状楕円形の下部は2回羽状複葉、上部は単羽状複葉で側羽片と同じ大きさの頂羽片がつく。羽片や小羽片の先端は急に狭くなって尾状に伸びる。表裏面とも無毛。側脈は1〜2回分岐後、結合せずに平行して辺縁の鋸歯の中まで伸びる。胞子嚢群は中肋から側脈に沿って辺縁の途中まで伸びる。小さいものは単葉である。表面は無毛、裏面に毛が生えるものにウラゲイワガネ、表裏面とも毛があるものにチチブイワゲネの名がついている。山地の林床、沢沿いで普通に見られる。
(撮影・1995年9月11日、千石谷)


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