イワガネソウ(イノモトソウ科イワガネゼンマイ属)
  岩ケ根草      Coniogramme japonica

(特徴) 常緑性。根茎は長く這う。葉柄はわら色〜緑色、基部に披針形、茶褐色の鱗片がつく。葉身は光沢のある黄緑色〜緑色の厚い草質で広卵形、下部は2回羽状複葉、上部は単羽状複葉で側羽片と同じ大きさの頂羽片がつく。羽片や小羽片の先端はなだらかに狭くなり、鋭尖頭。表裏面とも毛はない。側脈は結合して網目をつくり、先端は辺縁の鋸歯の底まで伸びない。胞子嚢群は中肋から側脈に沿って辺縁近くまで伸びる。小さいものは単葉である。岩や沢沿いに生える姿を見立てたのが名の由来。低山〜山地の林床や沢沿いで普通に見られる。
葉の表面に符が入るものにフイリイワガネソウの名が、 葉先が不規則に切れ込んだ「獅子葉」のものにシシイワガネソウ(二段目右端の画像)の名がついっている。
(撮影・2009年11月19日、水分城谷)


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