イヌワラビ(メシダ科ウラボシノコギリシダ属)  犬蕨 
       Anisocampium niponicum

(特徴)夏緑性。根茎は短く這う。葉柄はわら色〜紅紫色でまばらに鱗片をつけ、基部鱗片は披針形、淡褐色。葉身は卵状長楕円形の2回羽状複葉〜3回羽状深裂で形には変化が多く、黄緑色のやわらかい草質。上部の羽片は急に狭まり尾状になる。最下部羽片の外側第1小羽片が欠落することが多い。中軸や羽軸は紅紫色〜ワラ色で、羽軸背面は無毛。羽片には長い柄がつき、小羽片は鋭頭で尾状になり、前側の耳垂は発達しない。胞子嚢群は中肋と辺縁の中間か中肋寄りにつき、包膜は三日月形、馬蹄形、鉤形が混じる。身近な民家の石垣から山地まで広い範囲で普通に見られる。食べられないシダ(ワラビ)の意味合いが名の由来。
(撮影・2015年6月27日、岩湧山)


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