イノデ(オシダ科イノデ属)  猪の手
          Polystichum polyblepharum

(特徴) 常緑性。根茎は短く斜上して塊状。葉柄は葉身より短く、基部に披針形〜広披針形、光沢のある褐色〜赤褐色、辺縁に不規則な突起のある鱗片が密生する。中軸では狭披針形〜披針形、辺縁に不規則な突起のある褐色の鱗片が密生し、上部にいくほど狭いものが多くなり、最上部では毛状になる。葉身は広披針形、2回羽状複葉、光沢のある深緑色の硬い草質で、先端は鋭頭。胞子嚢群は円形で小羽片の中肋と辺縁の中間からやや辺縁寄りにつく。鱗片に覆われた葉柄の形状が名の由来。イノデは2回羽状複葉であるが、3回羽状複葉になるものに仮称・ハゴロモイノデの名をつけた。山麓から山地まで広い範囲で普通に見られる。
(撮影・1997年4月27日、賽の神谷)


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