フジクマワラビ(オシダ科オシダ属) 富士熊蕨
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(特徴) 常緑性。オシダ×クマワラビの雑種と推定される。根茎は太く直立。葉柄基部に広披針形、光沢のある褐色の鱗片が密生し、中軸でも披針形、褐色の鱗片が密につく。葉身は長楕円状披針形の2回羽状深裂〜複葉、やや光沢のある鮮緑色〜緑色の硬草質で、外見上はオシダに似ているが、中軸近くの小羽片基部は耳片となり、下部の羽片は短くなる。葉脈の表面はくぼんで溝ができ、小脈は二又である。胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間に、葉身の上部だけにつき、その部分の羽片は胞子嚢群をつけない羽片よりやや短小で、熟した後は枯れて欠落する。山地の近くにオシダが生える林床で極稀に見られる。 (撮影・2012年8月1日、五条林道) |