フモトシケシダ(メシダ科シケシダ属) 麓湿気羊歯
       Deparia pseudoconilii var.pseudoconilii

(特徴) 夏緑性。根茎は長く這う。葉柄はわら色、下部では黒くなり、基部鱗片は披針形〜卵形、淡褐色。葉身は三角状狭披針形の単羽状複葉、淡緑色〜緑色の薄い草質で小型。羽片先端は鈍頭〜鋭頭、最下羽片は長く、基部前側は切形、後側はくさび形となり、葉柄から中軸まで鱗片が生える。葉は二形で、胞子嚢群をつける葉の葉柄は長く、羽片をまばらにつける。胞子嚢群は長楕円形で中肋と辺縁の中間〜中肋寄りにつく。包膜は胞子嚢群を包み込み、僅かに毛が生え、辺縁は裂ける。ホソバシケシダに似るが、葉身の基部が幅広くなり、包膜が有毛であることで区別できる。山地の腐葉土の多い林床で稀に見られる。
(撮影・2018年8月20日、千早峠)


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