ホソバノコギリシダ×オオバミヤマノコギリシダ
  (メシダ科ノコギリシダ属) Diplazium fauriei×D. hayatamae

(特徴と分布) 常緑性。ホソバノコギリシダとオオバミヤマノコギリシダの雑種と推定される。根茎は長く這う。葉柄〜中軸は緑色〜ワラ色、基部鱗片は線状披針形、暗褐色〜黒褐色。葉身は披針形の単羽状複葉、光沢のある濃緑色で硬い紙質。側羽片は8対前後、下部では長い柄がつき、上部に向けてしだいに小さくなって尾状に延びる。羽片基部は心形〜クサビ形。胞子嚢群は線形で小脈の前側だけつくものと中肋と辺縁の中間に傾いてつくものがある。オオバミヤマノコギリシダに似るがそれより小型で、葉柄は立ち上がり、下部の羽軸裏に細かな毛が生える。低山の林床で極稀に見られる。
(撮影・2015年12月5日、太子町畑)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ