ヒサツイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 肥薩犬蕨
           Athyrium × hisatsuanum Kurata

(特徴) 夏緑性。カラクサイヌワラビ×ホソバイヌワラビの雑種と推定される。外見はホソバイヌワラビに似るがそれよりも幅広い。カラクサイヌワラビと似て葉柄基部に黒褐色の鱗片が混ざり、小羽片の前側の耳垂が大きく、羽軸と重なり、ホソバイヌワラビに似て羽軸背面に細毛が生え、羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起があり、小羽軸上に刺状の長い毛が生える。胞子嚢群は中肋寄りにつき、包膜は長楕円形、馬蹄形、鉤形が混じる。両種が生える山地の林床で稀に見られる。
(撮影・2002年8月17日、金剛山)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ