ヒロハイヌワラビ(メシダ科メシダ属)  広葉犬蕨
           Athyrium wardii (Hook.) Makino

(特徴)夏緑性。根茎は斜上。葉柄は紅紫色、下部で暗褐色、基部鱗片は狭披針形、茶褐色。葉身は三角形〜広卵形の2回羽状中裂〜2回羽状複葉、黄緑色〜濃緑色のやや厚い草質で、最下部羽片の外側第1小羽片は小さくなる。上部の羽片は急に狭まり、短い尾状になる。中軸や羽軸も紅紫色、通常は羽軸背面に細毛が密生するが、稀に無毛のものもある。羽片には短い柄がつき、小羽片は鈍頭で前側の耳垂は小さく、無柄か短い柄がつく。羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起がつくことがある。胞子嚢群は中肋に接してつき、包膜は長楕円形。イヌワラビ類の中で春真っ先に葉を開く。山麓〜山地の林床で普通に見られる。
(撮影・1997年6月8日、加賀田横谷)


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