ヒメクラマゴケ(イワヒバ科イワヒバ属)  姫鞍馬苔
          Selaginella heterostachys Baker

(特徴) 常緑性、黄緑色の草本。茎は秋から春の匍匐茎と夏から秋に胞子嚢穂をつける直立茎とに分かれる。匍匐茎の腹葉は卵形の鋭頭〜鈍頭、細鋸歯縁でやや密に開出してつく。背葉は狭卵形の鋭尖頭、細鋸歯縁で先端は長く伸びて反りかえり、交互にまばらにつく。直立茎の主軸は太く、まばらに側枝をだして葉をつける。胞子葉は、腹側のものは小さく先端が細長く伸び、背側のものは大きく鋭尖頭となる2形で、先端に胞子嚢穂を頂生し、他の部分と区別できる。匍匐茎は晩秋に紅葉する。低山のやや向陽の斜面や石上でやや稀に見られる。
(撮影・1998年5月14日、蕎原)


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