ヒメイワヤナギシダ(ウラボシ科サジラン属) 姫岩柳羊歯
      Loxogramme grammitoides ×L. salicifolia

(特徴と分布) 常緑性。イワヤナギシダ×ヒメサジランの雑種と推定される。根茎は長く這い、葉はややまばらに出る。葉柄は淡緑色で短く、基部に卵状披針形の赤褐色〜暗褐色の鱗片がつく。葉身は倒披針形の単葉で鋭尖頭、やや光沢のある緑色のやや厚い革質で、基部はしだいに狭くなって葉柄に流れる。中肋は表面で隆起し、裏面で目立たない。葉脈は外から見えないが、遊離小脈のある網状脈。胞子嚢群は長楕円形で葉身の上部に長く傾いてつく。ヒメサジランが生える環境で人工物などの壁面に着生する。低山の石垣、溝などで稀に見られる。
(撮影・2019年4月19日、蕎原)


(この画像から入られた時は下のボタンをご利用ください)

シダ図鑑表紙へ<        >HOMEへ