ヘビノネゴザ(メシダ科メシダ属)  蛇の寝茣蓙
         Athyrium yokoscene (Fr.et.Sav.) Christ

(特徴)夏緑性。根茎は斜上。葉柄はわら色、下部で暗褐色、基部鱗片は線形、中央部が茶色〜黒褐色、周りが淡褐色のツートンカラー。葉身は長楕円形〜三角状長楕円形の2回羽状複葉、黄緑色〜緑色の柔らかい草質。羽片は無柄、小羽片はやや鋭頭で前側の耳垂はやや大きく、基部は羽軸に翼となってつき、羽軸背面に毛は生えない。胞子嚢群は中肋と辺縁の中間につき、包膜は長楕円形、鉤形。小羽軸上に刺状の短い毛が生えるものもある。カドミウムなど重金属を蓄積する植物として鉱産物の指標と言われ、カナヤマシダと呼ばれることもあるが、生えている所全てがそのような環境ではない。低山地から高山の明るい林床、石垣でやや稀に見られる。
(撮影・1996年8月30日、金剛山)


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