ヘビホソバイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 蛇細葉犬蕨
           Athyrium × inouei Kurata

(特徴) 夏緑性。ヘビノネゴザ×ホソバイヌワラビの雑種と推定される。外見はヘビノネゴザに似る。根茎は斜上。葉柄はわら色、基部鱗片は線形、中央部が茶色、周りが淡褐色のツートンカラー。葉身は長楕円形〜三角状長楕円形の2回羽状複葉、緑色の柔らかい草質。羽片は有柄。小羽片はやや鈍頭で基部は羽軸に翼となってつき、前側の耳垂がやや大きい。ホソバイヌワラビの特徴の羽軸背面の細毛や小羽軸上の刺状の短い毛は、ほとんど目立たない。胞子嚢群は中肋と辺縁の中間につき、包膜は長楕円形、鉤形、馬蹄形。山地の明るい林床で稀に見られる。
(撮影・2020年8月26日、ヨゴレ谷)


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