ハコネオオクジャク(オシダ科オシダ属) 箱根大孔雀
                Dryopteris × hakonecola

(特徴)常緑性。オオクジャクシダ×オクマワラビの雑種と推定される。外見上はオオクジャクシダに似るが、羽片は中〜深裂する。根茎は直立。葉柄基部に披針形、光沢のある褐色〜黒褐色の鱗片が密生し、中軸では線状披針形、茶褐色の鱗片がつく。葉身は長楕円状倒披針形の単羽状複葉で、羽片は中〜深裂、やや光沢のある黄緑色〜緑色のやや厚い紙質。羽片は15〜20対の無柄または有柄で、下部ではやや短くなる。葉脈の表面は著しくくぼんで溝ができ、小脈は二叉のものが混ざる。胞子嚢群は葉身上部半分、羽片先からつき、下部では切れ込んだ辺縁寄りに、上部ではやや中間につく。包膜は円腎形。沢沿いや山地の陰湿な林床でオオクジャクシダと混生して稀に見られる。
(撮影・2011年6月25日、岩湧山)


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