ハガネイワヘゴ(オシダ科オシダ属) 羽金岩へご
   Dryopteris × haganecola

(特徴)常緑性。オクマワラビ×イヌイワヘゴの雑種と推定される。外見上はオクマワラビに似るものとイワヘゴに似るものがあり、羽片の幅は細い。根茎は太く直立。葉柄基部に線状披針形〜披針形、やや光沢のある茶褐色〜褐色の鱗片が密生し、中軸では線形、中心部は茶褐色、縁は淡褐色のツートン色の鱗片が密生する。葉身は長楕円状披針形の単羽状複葉〜2回羽状中裂、やや光沢のある緑色〜深緑色の硬い紙質。羽片は15対前後つき、基部は心形、下部で無柄、上部で有柄、下部羽片は少し短くなる。羽片の辺縁は中裂し、その先端は不揃いの円頭で少し突起がでる。小脈は二叉のものが混ざる。胞子嚢群は上部半分、側羽片の羽軸と辺縁の中間につき、包膜は円腎形。山麓から低山の林縁で稀に見られる。
(撮影・2017年2月22日、堺別所)


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