エゾイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 蝦夷犬蕨
       Athyrium vidalii var.yamadae

(特徴) 夏緑性。変異の大きいヤマイヌワラビの種内分類群の一種。根茎は斜上。葉柄はやや紅紫色を帯び、下部で暗褐色、基部鱗片は披針形、褐色〜茶色。葉身は三角状卵形の2回羽状複葉、黄緑色〜緑色の草質。中軸や羽軸も紅紫色になることが多く、羽軸背面は無毛。羽片にはやや長い柄がつき、小羽片は羽状に深裂し、先端は鋭尖頭、基部はクサビ形で柄がつく。羽軸と小羽軸の分岐点表面や小羽軸表面に刺状の突起がつくことがある。胞子嚢群は中肋寄りにつき、包膜は長楕円形、馬蹄形、鉤形が混ざり、歯牙縁になる。山地の林床、林縁で稀に見られる。
(撮影・2006年8月31日、根古峰)


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