アオニオオイタチシダ(オシダ科オシダ属)
           Dryopteris hikonensis

(特徴と分布)キンキイタチシダの種内異変型。常緑性。根茎は短く斜上。葉柄は褐色、下部で暗褐色、基部に線状披針形、黒色〜黒褐色の鱗片がつく。葉身は三角状広卵形の2回〜3回羽状複葉、強い光沢のある濃緑色〜黒緑色の柔らかく厚い紙質で、先端は急に細くなりややホコ状になる。羽片の幅は広く羽片が重なり合うようにしてつく。最下羽片の後側第一小羽片は第二小羽片に比べ大きく、裂片の縁は反曲せず、先端は目立った鋸歯縁で、羽軸裏に鱗片基部が扁平のものが多い。胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。包膜は灰白色で、辺縁は細かい波状縁。里山から低山の林縁でやや稀に見られる。
(撮影・2011年8月24日・小川谷)


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