アイトガリバイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 合尖葉犬蕨
  Athyrium iseanum var. iseanum
   × A. iseanum var.angustisectum

(特徴) 夏緑性。ホソバイヌワラビ×トガリバイヌワラビの雑種と言われてきたが、高宮氏の研究で、独立した種であることが判明。トガリバイヌワラビとホソバイヌワラビの中間の性格を持つ。根茎は直立。葉柄はわら色〜薄紫色、基部鱗片は狭披針形、褐色。葉身は長三角状楕円形、2回羽状複葉〜3回羽状深裂、緑色〜濃緑色の柔らかい草質。中軸、羽軸は緑色で折れやすく、羽軸背面に細毛が僅かに生えるものから多く生えるものまで変化がある。羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起があり、小羽軸上に刺状の長い毛が生える。羽片には長い柄がつき、小羽片は鈍頭〜鋭頭で前側の耳垂は大きい。胞子嚢群は中肋近くにつき、包膜は長楕円形、鉤形が混じる。山地のやや湿った山麓〜山地で稀に見られる。
(撮影・2018年7月25日、大川)


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